せどりは小資金からで始めやすくリスクの少ないビジネスです。

しかも、今はせどりで稼ぐための情報が有料・無料問わず揃っています。

しっかりと知識を身につけて実践すれば、赤字にもなりにくいですし、副業としても、本業としても非常におすすめできるビジネスです。

 

しかし、それでも尚、せどりで廃業・撤退に追い込まれている人が後を絶ちません。

 

せどりの情報を発信している身としては、廃業という選択せずに、このまませどりを続けて欲しいとは思っています。

ただ、どうしても経済的、資金的、時間的、生活環境の問題、から、廃業せざるを得ない場合もあるかと思います。

 

あとは、最近はAmazonアカウントが停止・凍結されてしまったことによって、せどりを廃業する人も増えてきました。

 

廃業しないように頑張ってきたけど、もうどうにもならなくなったから廃業を選択する。

それは仕方ありません。

 

ですが、そう決めたのでしたら、次のステップへ進むためにも、早急に後処理を進めてしまいましょう。

 

 

また、もしかしたら、後ろ向きな廃業ではなく、前向きな廃業の場合もあるかも知れません。

 

例えば、せどりで十分な資金と実績を作ることができたから、今後はリアルビジネスを展開するとか、不動産を買うとか、投資をやるとか。

そういった発展的な廃業の場合もあると思います。

 

そういう前向きな廃業であれば、喜ばしいことですが、その場合でもキッチリ終えるための後処理が必要です。

 

 

そこで、本記事では、せどりビジネスからの撤退・廃業を決めた人のために、やるべきことを具体的に解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

FBA在庫商品の返送

せどりの廃業を決めたのなら、まずはじめにやることは「在庫の処分」です。

 

FBAを利用している場合は、Amazonに預けてある在庫を一旦すべて引き払いましょう。

在庫の返送には10日〜2週間程度かかるので、早めに処理した方が良いです。

そのまま放置しておくと、保管手数料だけがかかり続けてしまいます。

 

その際、低価格帯(数百円程度)の商品は、思い切ってAmazonに破棄してもらうことも視野にいれましょう。

 

たとえ返送してもヤフオクやメルカリに出品する手間がかかります。

リサイクルショップに持っていっても、良くて数十円での買い取りになる可能性が高いです。

それならいっそ、わずかな手数料でAmazonに処分してもらった方が面倒が少なく済みます。

 

FBAを利用していない商品、自己出品の商品に関しては、後述する方法で処分すると良いでしょう。

 

Amazon大口契約を解除 & 出品用アカウントを解約(閉鎖)

Amazon大口契約にしている方は大口を解除して、小口契約に戻しましょう。

小口なら大口の月4,900円の月額費用がかかりません。

小口にしてしまえば、月額利用料はかからなくなるので、出品用アカウントは解約しなくても大丈夫です。

 

アカウントも解約(閉鎖)したい場合は、こちらのヘルプを参考に解約を進めてください。

⇒ Amazonヘルプ:出品用アカウントの解約(外部サイト)

 

せどり・Amazon転売系の月額課金ツール(システム)を解約

もし現在使っているせどり・Amazon転売系の月額ツールがあるなら、それを忘れずに解約してしまいましょう。

月額制ツールの場合、日割り計算されないことが多いので、課金日が来てしまうと1ヶ月分丸ごと損してしまいます。

 

また、ツールによっては「解約してもその月の月末までは使えます」というツールもあります。

もしプライスターなどのツールを使っていて、売上データ、商品データなどが必要なら、解約される前に取得してしまうのが良いでしょう。

 

また、月額制ツールには

  • 独自の決済システムを使っている
  • インフォトップ、インフォカートなどのASPを使っている
  • Paypalのシステムを使っている

などがあり、それぞれで解約手続き方法が違うので、なるべく早めに動いた方が良いです。

 

ちなみに、ヤフオクのプレミアム会員も月額制ですが、在庫の処分が済むまでは残しておくようにしましょう。

 

返送された在庫の処分方法

在庫がすべて戻ってきたら、それを現金化してしまいましょう。

現金化するにもいくつか方法があります。

 

ヤフオクやメルカリで現金化する

すぐにお金が必要 or 早く処分したいなら、ヤフオク1円スタート出品がオススメです。

そうでない場合は、ヤフオクの定額即決や、メルカリで売ると良いです。

 

1円出品のメリットは、よほど売値の低い商品でない限りは、大抵落札されること。

デメリットは、思わぬ安値で落札されてしまう可能性があることでしょうか。

 

ただ、そうはいっても、リサイクルショップなどで売るよりかは高値になるはずです。

 

ヤフオク定額即決やメルカリは価格設定を間違えると、なかなか売れないことがあります。

しかし、1円出品のように安く落札される可能性はなくなります。

 

どちらも一長一短あるので、好きな方を選択すると良いでしょう。

ちなみに定額で売る場合は勘で値付けをせず、他の出品者の価格や落札相場を参考にして値付けをすると良いです。

 

リサイクルショップ、ネット買取業者

リサイクルショップ持ち込みは手間がかかるのと、安く買い叩かれるだけなので、あまりオススメしません。

 

持ち込みに行くのも面倒だ!というのであれば、ネットの買取業者を使いましょう。

買取業者にもよりますが、売りたい商品をダンボールに詰めて業者へ送ればいいだけなので、非常に楽です。

 

ただし、こちらも安く買い叩かれる可能性が高いです。

「買取価格が安くてもいいから早く処分したい」という人以外はやめておいた方が良いでしょう。

 

どうしても商品数が多すぎてヤフオクやメルカリで処分できないなら、

  • 高値で売れそうな商品 ⇒ 自分でヤフオクやメルカリで売る
  • それ以外の商品 ⇒ 買い取り業者に売る

という方法でも良いでしょう。

 

知り合いのせどらーに買い取ってもらう

もし、知り合いにせどらーの人がいるなら、在庫を買い取ってもらえないか打診してみると良いでしょう。

 

メリットは、在庫をまとめて買い取ってもらえる可能性があること。

他の方法では買い取ってくれない(売れない)商品もまとめて引き取ってもらえる可能性があることでしょうか。

もちろん、交渉次第ではありますが。

 

また、交渉が決まればすぐに現金化しやすいのもメリットです。

 

 

デメリットは、そもそもそういった知り合いがいないと、成立しづらいところでしょうか。

また、基本個人間でのやりとりになるので、引き取りに関してトラブルが起きないとも限りません。

 

それと、こちらが処分を打診する側なので、どうしても立場的に弱いです。

相手次第では安く買い叩かれてしまう可能性もあります。

 

自宅にある梱包資材・道具の処分

商品在庫をすべて処分し終わったら、あとは梱包資材・道具も処分しましょう。

  • プチプチロール
  • クリスタルパック・OPP袋
  • 茶封筒
  • (持っていれば)CD研磨機やバーコードリーダー

などなど。

 

せどり以外ではあまり使い道が無さそうなものも、ヤフオクやメルカリで販売しましょう。

こちらも商品と合わせて、せどり仲間や知人に引き取ってもらうのもありです。

 

(必要なら)廃業届を出す・古物免許証を返納する

開業届を出している個人事業主の方で、事業全体を畳む、という人は、廃業届も出す必要があります。

 

こちらを参考にして、廃業手続きを進めてください

⇒ [手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続

 

せどりは辞めるけど、他の事業の継続を考えているなら、廃業届を出す必要はありません。

 

 

また、事業全体を畳む場合や、今後ほかの転売や物販ビジネスもやらない、というのであれば、

古物商免許の返納手続きも必要です。

 

返納手続きについては、こちらのサイトに詳しく解説されているので、参考にしてみてください。

⇒ 【完全解説】どういう場合に古物商許可を返納する必要があるか

 

その他、身の回りの整理

事務所、レンタルオフィス、倉庫を別に借りているならそれの解約。

事務所を解約するなら、電気・水道・ガス、ネット回線、駐車場などの解約も必要です。

 

他には、せどり専用のケータイ・スマホを使っているならそれも解約。

外注、従業員を雇っているなら契約終了の告知(これは廃業を決めた段階でするべきですが)

 

など、せどりを廃業することで不要になるものはすべて処分・解約・契約終了してしまいましょう。

 

特に、事務所の解約や従業員へ告知に関しては、遅れるとトラブルになる可能性があります。

なるべく早め早めに行動に移すと良いでしょう。

 

せどり以外でも使えそうなものや、今後他のビジネスで活用できるものに関しては、そのまま残しておいてもいいと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事ではせどりビジネスから撤退・廃業すると決めた人が行なうべき、一連の流れについて解説してきました。

 

せどりを廃業するとなると、まずは在庫の処分だけに目が行きがちですが、その他にもするべきことがいくつかあります。

 

基本的に廃業を決めた後にかかる費用はすべて無駄なだけです。

なるべくお金を無駄にしないよう、在庫を処分する前か、同時並行で解約や停止・契約終了を済ませてしまうようにしましょう。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。