せどり・転売ビジネスにおける『利益率』
『どれぐらいの利益率がベストなのか?』あなたは知ってますか?
もしかしたら、
- どれぐらいの利益率が取れればベストなのか?
- 利益率の低い商品は仕入れない方が良いのか?
- 利益率だけを見て仕入れも良いのか?
- 利益率の計算がメンドクサイ、なにか良い方法はないか?
- もっと利益率を上げる方法はないか?
こういったことで悩まれているのかも知れません。
もし、そうであるならご安心ください。
今回の記事では私の経験やせどり仲間の話を元に『せどり(転売)における理想的な利益率』について詳しく解説しています。
この記事を読めば、あなたの利益率に対する理解度がさらに深まり、今よりさらにせどり・転売ビジネスで稼げるようになります!
ぜひ、参考にしてみてください!
せどりの理想的な利益率は30%︕その3つの理由
理想的な利益率は『30%』
結論から言うと、せどり(転売)で得られる利益率は『30%』を一つの目安として考えておくのがオススメです。
その理由として、せどりに限らず商品を販売する転売・物販ビジネスにおいて、理想の利益率は『20~30%』と言われているからです。
つまり、30%の利益率を達成できているなら、一般的な企業に比べても高いレベルで販売できていると言えます。
もちろん、それ以上の利益率を叩き出しているせどらーもいますし、低い利益率でも大きく稼いでいる人もいます。
その辺の理由についても詳しく解説していきます。
利益率が30%より高い場合と低い場合
利益率のバランスについては30%より高すぎても低すぎてもトータルで見れば稼げないわけではありません。
ただし、どちらにもメリット・デメリットがあるため上手い落としどころをみつける必要があります。
利益率が低い場合のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
仕入れできる商品の幅が広がる(販売価格に近い値段で仕入れができる) 早く売れる可能性が高くなる(販売価格を下げることで利益率は低くなるが、早く売れやすくなる) | 1個あたりの利益が少なくなる 利益を多く稼ぐためによりたくさんの商品を売る必要がある 個数を売る分の手間が多くかかる |
利益率が高い場合のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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1個あたりの利益が大きくなる 少ない個数でも大きく稼げる 売る手間が少なくて済む | 仕入れができる商品の幅が限られてくる(利益率を高く取ろうとすると、仕入れ値を抑える必要がある) 商品が売れ辛くなる可能性がある(利益率を高くするために販売価格を高くすると売れ辛くなる) 商品が売れないと資金が回収できず、次の仕入れに影響してしまう恐れがある |
30%が理想的な理由
要は利益率を低めに設定すると、仕入れができて早く売ることができるが、利益が取り辛くなり、より手間がかかるようになる
利益率を高めに設定すると、1個あたりの利益が大きくなり、より少ない個数で大きく稼ぐことはできるが、仕入れの幅が狭くなり、商品が売れ辛くなる可能性がある。
といった感じです。
そのため、
- 作業量に対して十分な利益を得たい
- 適度に仕入れができ、適度に商品が売れるようにしたい
と考えた場合、バランス良く稼げるのが『利益率30%』という数字なのです。
利益率30%というのはとてもバランスが良い数字です。
たとえば、月商10万円なら利益が3万円、月商50万円なら利益15万円、月商100万円なら利益30万円になります。
Amazonせどりの場合、大まかなイメージとしてはこんな感じです。
↓↓
販売価格の20%がAmazonへの手数料(FBAを利用する場合)
販売価格の50%が仕入れ原価
販売価格の30%が利益
つまり、販売価格の半値で商品を仕入れることができれば、おのずと利益率30%が達成できる計算になります。
もちろん、Amazon以外のヤフオクやメルカリを利用することで手数料を抑えたり、商品を安く仕入れることで利益率を高めることもできます。
利益率は一律ではなく仕入れる商品、仕入れ先によって変わる
ただし、ここで解説した『利益率30%』というのは、あくまで一つの目安として考えてください。
実際には、
- 仕入れる商品のジャンル(新品か中古か)
- 仕入れ先(実店舗かネット仕入れか)
- 販売先(Amazonを使うかヤフオクかメルカリか)
- 商品の回転率(商品が売れるまでの早さ)
などによって、目標となる利益率を変えた方が上手くいきやすいです。
ここからは仕入れジャンル・仕入れ先別における利益率について解説していきます。
仕入れジャンル・仕入れ先別の利益率目安と改善ポイント
中古せどり(利益率30~50%以上)
中古せどりでは最低でも『利益率20%』は確保できるようにして、できることなら『30~50%』もしくはそれ以上を目指しましょう。
なぜなら、中古品は商品状態(コンディション)のチェックや動作確認をしたり、その詳細を説明欄に記載したりと、新品せどりに比べて検品の手間がかかります。
そのため、新品せどりのようにたくさん売って利益を稼ぐのが難しく、どちらかというと少ない個数で大きく稼いでいくスタイルになります。
中古せどりでは安く仕入れができ、コンディション次第では高く売ることも可能なので、利益率を高くしやすいというメリットがあります。
実際に中古品なら利益率が30%を超えることも少なくありませんし、私が得意とする『中古家電せどり』なら50~70%の利益率が取れることも珍しくありません
実際に仕入れた商品の例をいくつか紹介しておきます
↓↓
中古家電せどりは高利益かつ、高回転の商品がゴロゴロ見つかり、ライバルもさほど多くないので、中古せどりで稼ぎたいのなら一番にオススメする手法です。
新品せどり(利益率15~25%)
新品せどりの場合は『利益率15~25%』を一つの目安として考えておきましょう。
なぜなら、一般的に新品は安く仕入れられる状況が少なく、利益率は低くなる傾向にあるからです。
そのため、もし15~25%以上の利益が取れているなら、相当運が良いか、上手く立ち回れている証拠です。
引き続き頑張っていきましょう。
実際、新品メインのせどらーでも新品で30%以上を安定して稼いでいる人はそう多くありません。
全体としては『利益率20%前後』をキープできていれば優秀と言えます。
逆に利益率が10%を切るようだと、ほんの少しの値下がりによってすぐ赤字になる恐れがあるので、なるべくそのような仕入れはしないようにした方が良いです。
新品商品は検品の手間を省くことができ、中古品に比べて回転率が高い(売れやすい)ことがメリットです。
商品をたくさん回転させて利益を積み上げていくので、20%あれば十分と言えます。
なお、閉店セールや在庫処分セールなど、特別な状況の場合は新品せどりでも25%以上稼げる場合もあるので、積極的に狙っていくと良いでしょう。
電脳せどり(ネット仕入れ)は利益率が低くなる
電脳せどりとは、インターネット上で商品を仕入れる手法のことを指します。
電脳せどりの場合は、一般的に店舗で仕入れる時よりも利益率が低くなると思ってください。
なぜなら、実店舗の場合は仕入れに来る同業者・ライバルせどらーも限られてきますが、電脳せどり(ネット仕入れ)は全国どこに居ても商品をチェックできるため、日本中にライバルせどらーがいることになります。
そのため、利益率の基準を少し下げておかないとなかなか仕入れができないのです。
なので、電脳せどり(ネット仕入れ)の場合は5%ほど基準を引き下げておくと良いでしょう。
ただし、電脳せどりでも実店舗せどりと同じぐらいの利益を確保できないわけではないので、粘り強くリサーチしてみてください。
電脳せどりは利益率こそ少し低くなる傾向がありますが、店舗に行かず、オンラインで仕入れが完結するというメリットもあります。
また、電脳せどり(ネット仕入れ)の場合、仕入れ先によってはポイントがつくこともあります。
ポイント分を加味すると目標の利益率になる・利益率を引き上げられる場合もあるので、頭に入れておくと良いでしょう。
利益率が低くても仕入れるべき2つのケースとその理由
利益”額”が大きい場合
利益”率”が低くても、利益”額”が大きい場合は仕入れた方が良いケースもあります。
たとえば、2万円で仕入れて3万円で売れる商品があったとします。
仮にAmazon手数料(FBA手数料含む)を20%とすると、
・手数料は6,000円
・利益は4,000円
になる計算です。
この時の利益率は約13.3%と低いので、利益”率”で見れば仕入れるべきではないかも知れません。
ですが、利益”額”は4,000円あるので、この場合は仕入れてしまった方が結果的に稼げる可能性は高いです。
なぜかというと、ジャンルにもよりますが利益4,000円の商品となるとそう簡単に見つかるものではありません。
利益率が低いからと言って、4,000円の利益をみすみす逃すのは得策ではないですよね。
ただ、こういった商品を仕入れるかどうかの判断は
- 使える仕入れ資金(せどり資金)
- 回転率(売れるまでのスピード)
で判断すると良いでしょう。
せどり資金が2万円しかないのに2万円商品を仕入れるのは正直リスクが高いです。
仮にその商品が売れなければ、他の商品が仕入れられなくなります。
ですが、せどり資金が100万円ある人なら、2万円の仕入れもそこまでリスクにはならないはずです。
また、仕入れ資金が多少かかったとしても、回転率が良く、すぐに売れる商品であれば、資金回収も早いので、仕入れた方が得策です。
逆に売れるまでに数ヶ月もかかるような回転の悪い商品なら、仕入れを見送った方が良いでしょう。
回転が良い(早く売れる)商品
もう一つ、利益率が低くても仕入れた方が良いケースがあります。
それは『回転が良い(早く売れる)商品』の場合です。
回転率とは、一定期間に商品がどれぐらい売れるかの目安になる指標のことを言います。
つまり、回転率が高い・回転が良い=短期間でたくさん売れている商品、ということになります。
せどりで儲けるためには利益率ももちろん重要ですが、そもそも商品が売れなければ意味がないですよね。
もし仕入れた商品が売れ残ってしまうと、最悪資金不足に陥る恐れがあります。
そのような状況にならないためには、『回転率』も意識しておくと良いです。
たとえば、
- 販売価格が1万円で利益率が30%の商品A
- 販売価格が2,000円で利益率が15%の商品B
この2つの商品があるとします。
1個あたりの利益額は商品Aが3,000円、商品Bが300円です。
商品Aの方が利益率も高く、利益率も高いです。
普通に考えれば、商品Aの方が儲かる商品と言えますが・・・
仮に商品Aが年に1回しか売れなくて、商品Bが週に1回のペースで売れる商品だとしたらどうなるでしょうか?
- 商品Aの年間の利益額は 3,000円× 1回= 3,000円
- 商品Bの年間の利益額は 300円×52回=15,600円
になるので、商品Bの方が年間の利益額で大きくなることが分かります。
このように利益率や利益額が小さくても、回転が良く、たくさん売ることで多くの利益が見込める商品なら、仕入れた方が良いケースもあります。
1個あたりの利益は小さくてもそれを10個、100個、1,000個と販売していけば、それなりの利益になります。
もちろん、たくさん仕入れることで検品などの手間が増える可能性があります。
その場合は中古品で高回転・低利益の商品は仕入れず、新品の場合のみ仕入れる、といった方法を取るのが良いでしょう。
せどりの利益率を上げる4つの具体的方法
①販売価格を高くする
せどりの利益率を上げる方法としてはいくつかありますが、その一つとして『販売価格を高くする』方法があります。
たとえば、販売価格1万円の商品を11,000円で売ることができれば、単純に利益率が10%の増やせることになります。
もちろん、ただ単に販売価格を高くするだけでは逆に商品が売れ辛くなるため、ある程度の工夫は必要です。
たとえば、
【販売先がAmazonなら】
- FBAを利用し、Amazonと同等のサービスを受けられるようにする
- コンディションの説明欄を丁寧に記載する
- ストア評価を高める
- 商品写真を載せる
- (中古品の場合)商品をキレイに清掃する、付属品を揃える
【ヤフオクやメルカリなら】
- 商品説明文を丁寧に書く
- 商品写真をキレイに撮る
- (中古品の場合)商品をキレイに清掃する、付属品を揃える
といった感じで、お客さんから「このお店(人)なら信頼できるから、少し高くても買いたい」と思ってもらえるように工夫することです。
そうすれば、他のライバルより販売価格を高くしても売れる可能性があります。
②安く仕入れるようにする
利益率を高くするためには、販売価格を引き上げるのが一番単純な方法ですが、高く売るための工夫も必要になってきます。
そのため、それ以外でもっと手っ取り早く利益率を上げる方法として、『安く商品を仕入れられないか?』ということが考えていきましょう。
実店舗やネットショップで仕入れる場合、初めから価格が決まっているので安く仕入れるのは難しいです。
しかし、ヤフオクやメルカリならやり方次第では安く仕入れができる可能性もあります。
たとえば、メルカリでは直接出品者と交渉することで、安くしてくれる可能性があります。
交渉するのはタダですし、メルカリでは値下げ交渉は良くあることなので、やってみて損はありません。
出品者側も値下げ交渉されることを前提で出品しているケースも良くあります。
また、ヤフオクにも値下げ交渉機能があります(出品者が設定している場合のみ)。
それかオークション形式なら、オークション終了間際に入札する、という方法もあります。
オークションの早い段階で入札してしまうと終了までに値段が吊り上がってしまうことがありますが、終了間際に入札することで、値段の上昇を抑えることができます。
仕入れ値を下げることでも利益率は上げられるので、「少しでも安く仕入れられないか?」は常に考えていくようにしましょう。
③セール、ポイントカードやクーポンを駆使して仕入れ値を下げる
また、少しでも利益率を高めたい場合には、各種セールやポイント・クーポンを活用する方法もあります。
たとえば、購入額の1%のポイントが付くお店なら、貯めたポイントを使うことで実質1%の値引きになります。
店舗によっては特定の日にポイントアップキャンペーンやイベントを行っているケースもあるので、上手く活用してみると良いでしょう。
また、店舗によってはメールマガジンやLINE@などをやっていることがあり、登録すると割引クーポンが送られてくることもあります。
頻繁に良くお店なら、お店のキャンペーン情報なども手に入るでしょうから、登録しておいて損はありません。
基本的に大きな割引にはならないですが、長期的に見れば割引された分だけでも相当な金額になります。
あと、各種セールなんかも利益率を引き上げるのに有効な方法です。
特に開店・閉店セールや在庫処分セールなどは安く仕入れるチャンスです。
セールで美味しく稼ぐ方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
↓
④中古品を仕入れる
上の方でも解説しましたが、基本的に新品よりも中古品の方が利益率を高く取りやすいです。
新品せどりはどうしても利益率が低くなりがちで、少しの値下がりで赤字になる危険性があります。
しかし、中古品は検品の手間がかかるなどのデメリットはありますが、安く仕入れがしやすく、かつ、少しの工夫で販売価格を高くすることができます。
なので、もし新品せどりだけをやっていてなかなか利益率が上がらないのなら、中古せどりも視野に入れてみると良いでしょう。
せどりの利益率の正しい計算方法と便利なツール紹介
利益率の計算式
そもそも利益率の計算方法が分からないと意味がないので、算出の仕方も解説しておきます。
利益率の計算式は
- 利益率(%) = 利益額 ÷ 販売価格 × 100(%)
で求められます。
たとえば、1万円で仕入れた商品を2万円で販売したとします。
利益額は2万円-1万円=1万円になります。
(手数料を考慮しない場合)
この場合の利益率は
- 利益額 ÷ 販売価格 × 100 = 利益率
- 1万円 ÷ 2万円 × 100 = 50%
となります。
ただ、これだと各種手数料が考慮されていないので、手数料を含めた場合の計算式を解説しておきます。
利益額の考え方は「販売価格から仕入れ価格や販売手数料などを引いたものが利益」になります。
つまり、計算式としては
- 利益額 = 「販売価格-(仕入れ価格+販売手数料+送料などの経費)」
となります。
これを先ほどの例に当てはめてみましょう。
1万円で仕入れた商品を2万円で販売したとします。
販売手数料が10%、送料が500円かかったとします。
利益額は
- 販売価格 -(仕入れ価格 + 販売手数料 + 送料などの経費) = 利益額
2万円 -( 1万円 + 2,000円 + 500円 ) = 7,500円
利益率は
- 利益額 ÷ 販売価格 × 100 = 利益率
7,500円 ÷ 2万円 × 100 = 37.5%
となります。
販売価格と利益額が分かれば利益率は算出できるので、この計算式は覚えておくと良いでしょう。
せどり(転売)の利益率の計算が簡単にできるツール
商品を仕入れる時に手動でいちいち利益率を計算するのは面倒・・・という場合は、ツールを使って計算する方法もあります。
無料で使える利益計算ツールを2つ紹介しますので、使いやすいと思う方を使ってみると良いでしょう。
■FBA料金シミュレーター
Amazon公式が提供している料金計算シミュレーターです。
仕入れる予定の商品を検索して販売価格や仕入れ値を入力することで、Amazon手数料を差し引いた利益率を自動で算出してくれます。
Amazonは販売カテゴリーごとに手数料が違うので、手動で計算するのは結構面倒です。
Amazonで商品を販売するのなら必須のツールと言えます。
■Amafee
こちらも仕入れ値や販売価格、商品のサイズやジャンルを指定することで、利益率を算出してくれます。
Amazon公式のFBA料金シミュレーターに比べるとやや使い勝手は悪いですが、もしFBA料金シミュレーターがエラーなどで使えなくなった場合の代替サイトとして使ってみると良いでしょう。
【まとめ】せどりで利益率30%を目指すコツと柔軟な対応の重要性
今回はせどりにおける『理想の利益率』について解説しました。
最初にも言いましたが、せどりの利益率の目安としては『30%』を一つの基準として考えていきましょう。
せどりというビジネスは「商品を安く買って高く売る」だけで稼ぐことができます。
つまり、利益率の目安を意識して仕入れをすれば、ちゃんと稼げる仕組みになっているのです。
ただし、単に利益率だけに囚われ過ぎるのはあまり良くありません。
なぜなら、せどりで稼ぐ上では利益率だけではなく『回転率(商品が売れるスピード)』『利益額』も重要な要素になってきます。
もしあなたが「せどりで稼げない」または「作業量の割には稼げていない」という状況になっているなら、今回の記事で書かれていることをしっかりと理解すれば、問題なく稼げるようになります。
私のブログでは他にもせどりに関する有用な記事をたくさん載せてますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。