AmazonFBAを利用する際に必要となる『FBA商品ラベルシール貼り』
あれを面倒だと感じたことはありませんか?
扱う商品量が増えればラベル貼りの手間も増えるし、商品タイプごとにラベルの貼り方が異なるので、色んなジャンルの商品を扱うだと特にラベル貼りに時間がかかります。
それゆえに、「この部分をもっと効率化できれば・・・!」と思うことでしょう。
そこで本記事では、面倒なラベル貼り付けを代行してくれる、『AmazonFBA商品ラベル代行(貼り付け)サービス』について、
- どういった人が利用すべきか?
- 手数料はいくらか?
- 利用するメリット、デメリットは?
- 利用手順は?
などを詳しく解説していきます。
AmazonFBA商品ラベル代行(貼り付け)サービスとは?
『AmazonFBA商品ラベル代行(貼り付け)サービス』(以下、FBAラベル代行サービス)とは、
簡単に言ってしまえば、「あなたの代わりにAmazonがFBA商品ラベルシールを貼ってくれるサービス」です。
普通は自分で行う必要があるラベル貼りをAmazonにお願いすることで、時間短縮及びラベル貼りの失敗を減らす効果が期待できます。
FBAラベル代行サービスが必要な人
FBAラベルシールの貼り付けは一見地味な作業に見えますが、やってみると結構面倒な作業なことが分かります。
- FBAラベルシールを用意(購入)する
- 納品データ作成時にラベルシールを印刷する
- 納品する商品と照合しながら、商品に貼り付ける
- (必要があれば)ラベルシールがはがれないように、ラベルの上から透明テープなどで補強
ざっと挙げるだけでも、これだけの作業が必要になります。
しかも、商品タイプごとにラベルの貼り方が異なるので、さらに面倒です。
商品数が少ないのなら、そこまで苦労することはないと思います。
ですが、商品数が多くなるにつれて、この作業の負担がだんだん馬鹿にならなくなってきます。
そのため、「多少の費用を支払ってもいいから、とにかくラベル貼りの作業を効率化したい!」という方にはオススメのサービスです。
FBAラベル代行サービスのメリット
大幅な時間短縮になる
やはり、まずこれが一番に思い浮かぶでしょう。
上にも挙げたとおり、ラベル貼りだけでもいくつかの手順を踏む必要があります。
それらの作業をあなた自身が行うことで、相当な時間の負担になっているはずです。
ですが、その作業をAmazonに任せてしまえば、あなたの時間は増えるわけですし、増えた時間でさらに仕入れ作業をしたり、より稼ぎに繋がることをすることができます。
ラベルシールを自分で用意しなくて良い
ラベルシールは安いものであれば24面100枚で約1,000円。
激安のものであれば、24面500枚で約3,900円というのもあります。
必要経費とはいえ、ラベル代行サービスを利用することで、これらを自分で買う手間がなくなり、コスト削減になります。
ただ、後述しますが、コスト的にみると、ラベル代行サービスを利用したほうがコスト負担が大きいので、ラベルを用意することでのコスト削減はあまり考えなくていいでしょう。
扱う商品数にもよりますが、FBAラベルシールは使い切るまでに結構かかるので、頻繁に買う人はそれほど多くないと思います。
なので、そこまでのメリットではありませんが、人によっては一応メリットになるかなと思いましたので挙げてみました。
こちらの記事におすすめのラベルシールを紹介していますので参考にしてみてください。
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プリンターの負担減、インクのコスト削減になる
自分でラベル貼りをする場合、当然ですがプリンターで印刷する必要があります。
そのため、ラベル代行サービスを利用することで、インクの消費量も減り、買い替えのコストを減らすことができます。
また、プリンターの使用頻度も減るので、故障の可能性を減らせます。
なので、より長くプリンターを使い続けることができます。
プリンタ自体は安価な機種で十分ですが、それでも本体の買い替えは避けたいところです。
ちなみにこちらでおすすめのプリンタを紹介しているので、参考にしてみてください
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印刷がずれてラベルシールを無駄にしなくて済む
FBAラベルシールを印刷するときに、プリンターの設定を間違えるとバーコード部分がラベルの範囲から外れてしまうことがあります。
しかも、どうもプリンターとラベルシールには相性があるようで、印刷設定がデフォルトのままなのにもかかわらず、印刷がずれてしまうケースも稀にあります。
バーコード以外の部分(商品名など)がラベル内からはみ出しても受領はしてくれるのですが、バーコード部分が少しでもはみ出してしまうと、納品不備となり受領してくれず、商品を送り返されてしまいます。
そのため、ラベルシールの印刷ミスはご法度なのですが、印刷ミスしたラベルは再利用はできないので、処分するしかありません。
ですが、Amazonにラベル貼りをお願いすれば、そういった心配は全くなくなります。
ラベルシールの貼り間違えが起こらなくなる
ラベルシールは通常、24面(または40面や65面)のシールにバーコードを印刷して、それを1枚ずつ商品に貼り付けます。
その際、違った商品にラベルシールを貼り付けてしまうと、ラベルを貼った商品がそのまま納品され、売れたときに購入者のもとに届けられます。
Amazonは商品の見た目で商品管理をしているわけではなく、FBAラベルシールのバーコードを元に商品管理をしています。
そのため、ラベルの貼り間違いをして納品してしまうと購入者からクレームが起こるのは必至ですし、商品を返送して再出品する手間や時間もかかります。
また、1枚貼り間違えが起こるということは、最低でももう1枚は貼り間違えしている可能性が高いため、そちらの商品でも販売機会の損失、再出品の手間がかかってしまいます。
「そんな貼り間違えなんて滅多にしないよ・・・」と思われるかも知れませんが、人がやることなので、ミスをしないとも限りません。
また、これは別々の商品だけでなく、同じ商品でも起こる可能性があります。
例えば、同じ商品で「新品」「中古品」それぞれ別のコンディションで出品する場合。
『新品』と『中古品』でラベルを貼り間違えると、新品を買った購入者には中古品が届き、中古品を買った購入者には新品が届く。
ということが起こります。
当然、新品と思い込んで買った購入者からはクレームが来るでしょうし、新品を中古品価格で売っているので、大きな損失になります。
しかも、中古品として売った新品は戻ってこない可能性が高いです。
『新品』と『中古品』の違いに関しては、注意深くしていればそうそう貼り間違えは起こりませんが、
- 同じ中古品でコンディションが違う商品
- 同じコンディションで、状態や付属品が異なる商品
これらを一度に複数個納品する場合は、ラベルの貼り間違えが起こりやすいです。
例えば、
- 『コンディション – 非常に良い』の商品に『コンディション – 可』のラベルシールを貼る
- 『コンディション – 良い』で元箱つきの商品に、『コンディション – 良い』で元箱がない商品にラベルを貼る
などが考えられます。
こちらは『新品』『中古品』の違いに比べれば、まだリカバリーが利く範囲です。
例えば、A商品とB商品が同じコンディションでラベルを貼り間違えても、AとBの商品コメントを入れ替えればそのまま出品することは可能です。
コンディション違いの商品に関しても、商品コメントを入れ替えておけばとりあえず販売後のクレームは避けられるかと思います。
しかし、どちらにしろ返送して再出品する必要性がでてくる可能性もありますし、「貼り間違えないように、貼り間違えないように・・・」と神経を使うのも面倒ですよね。
そのため、こういった貼り間違えがまったく起こらなくなるのも、ラベル代行サービスを利用する大きなメリットと言えます。
ラベルシールの余りを気にする必要がなくなる
FBAラベルシールは基本的に24面、40面、65面のものがあります。
一度の印刷ですべてのラベルを使い切ってしまうのが理想ですが、24面のラベルで24品未満の商品しか納品しない場合は、必ずラベルに”余り”が出てしまいます。
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こんな感じですね。
そして、この余り部分の再利用がかなり難しくて、仕方なく処分している人も少なくありません。
一応、こちらの記事でも紹介している
↓↓
激安FBAラベルシールを使えば、1面あたり約0.3円のコストなので、多少の余りがでてもそこまでの損にはなりません。
ただ、1面あたりでは小さくても、それが積み重なっていけばいずれは数百円、数千円単位での損失になります。
また、「ラベルシールが余るのが気に食わない」と感じる人もいるでしょう。
余ったラベルシールはFBA用に再利用するのは難しいですが、他の用途(バーコードを隠すために使うなど)で使うこともできます。
なので、余った部分は完全に無駄になるわけではありません。
しかし、余った部分の再利用や、処分を気にすることがなくなるので、そういう意味でもラベル代行サービスを利用するメリットはあります。
配送中にラベルがはがれる心配がなくなる
これも極稀に起こりうるのですが。
はがれやすいタイプのFBAラベルシールを凸凹している面に貼り付けると、粘着力が弱くて簡単にはがれてしまうことがあります。
例えば、商品の元箱がない商品を納品する場合、ビニール袋やプチプチ、シュリンクラップなどで巻いて納品することになると思います。
その時にはがれやすいタイプのラベルを貼ると、運送中の衝撃や揺れ、他の商品との接触で、ラベルがはがれてしまう可能性があります。
当然、FBAラベルシールが貼られていない商品を送ると、Amazonは受領してくれません。
しかし、私の過去のケースで言うと、ラベルがはがれていた商品でも、温情で貼り付け&受領してくれたことはありました。
(その時はAmazonから「以降は注意してくださいね」とメールが届きました)
ただ、毎回そうだとは限らないので、できることなら、衝撃や接触ではがれないように気をつけたほうが良いでしょう。
こういった心配がなくなるのも大きなメリットです。
たくさん商品を扱うほどミスはどこかで起こる
ここまでいくつかメリットを挙げてきましたが、時間短縮以外のラベル関連については、どれも注意深くしていれば失敗はそうそう起こりません。
ただ、人間はどうしてもミスをする生き物なので、上に挙げたミスややらかしを全くしないとは限りません。
特に貼り間違えやシールがはがれるケースはそのまま放置していると、
- 購入者からのクレーム、返金
- 商品の返送と再出品の手間
- 販売機会の損失
など、様々な部分で影響がでてきます。
たくさん商品を取り扱うようになってくると、それだけミスをする可能性も高くなります。
「ミスをしないように、ミスをしないように・・・」と注意深くするのもちょっと疲れますし、手間もかかりますよね。
なので、そういったすべての心配がなくなり、かつ、大幅な時間短縮ができることが、FBAラベル代行サービスを利用する最大のメリットであると言えます。
FBAラベル代行サービスのデメリット
逆にデメリットに関してですが、
- 自分でやるよりも金額的なコストがかかる
- すべての商品でFBAラベル代行サービスを利用できるわけではない
- 結局ラベルを貼らないといけない場合がある
というのが挙げられます。
なので、この料金面のデメリットと、あなたが取り扱う商品のジャンルや『新品』『中古品』どちらを多く取り扱うかなどを総合的に考えた上で利用するかどうかを決めると良いでしょう。
また、これも後述しますが、
- 中古品でラベル貼り付けサービスを利用する場合、利用のハードルが上がる
ということも挙げられます。
FBAラベル代行サービスが利用できる商品
具体的にはこちらをご確認ください
↓↓
Amazon.co.jp ヘルプ: 商品ラベル貼付サービス – アマゾン
利用条件
商品ラベル貼付サービスを受けるには、商品が次の利用条件を満たしている必要があります。
- 特大型に分類されていないこと
- すべてのコンディションの商品が可能
- FBA禁止商品やFBAのポリシーで制限された商品、または高額商品ではないこと
- スキャン可能なバーコード(GCID、UPC、EAN、JAN、ISBN)が1つ使用されていること、および、パッケージに記載されているすべての他のバーコードが隠されていること
取り扱い可 取り扱い不可
- 各商品の輸送箱にスキャン可能なバーコード(ISBN、UPC、EAN、またはJAN)が1つ貼り付けられていること。
- 上記のバーコードがAmazonカタログに登録されていること。
- バーコードを検索し、バーコード(UPC、EAN、またはJAN)がAmazonカタログに登録されていることを確認します。
- 商品名やその他のキーワードでの検索は、操作エラーが発生し、処理が中断される可能性があります。
- ISBNの表記はあるが、バーコードが貼り付けられていない。
- 帯にバーコードが印刷されている商品で、帯がなくなった中古CDなど。
- バーコードがない商品(海外商品や並行輸入品などでよく見られます)
- セット用のJANバーコードのないセット商品(コミックセットなど、各巻にはバーコードがあるが、セット用のバーコードがない商品)
- バーコードに穴が開いている、マークが付けられている、障害物で隠れているなど、スキャンできないもの
重要: 要件を満たすメーカーのバーコードがない場合は、バーコードラベルを出品者側で商品に貼り付ける必要があります。
まとめるとこういうことです
1.コンディション ⇒ すべてのコンディションで利用可能
2.商品を識別するバーコードが付いているもの(バーコードがない商品は取り扱い不可)
※取り扱い不可の商品例
⇒ ISBNの表記はあるが、バーコードの印字がない商品
⇒ 帯のみにバーコードの印字があるが、帯の無くなった中古CDなど
⇒ 元箱にバーコードがある商品(家電商品など)で元箱が欠品している
⇒ セット用のJANコードがないセット商品など(各巻にバーコードはあるが、セット用のバーコードがない商品)
⇒ バーコード部分が削れている、穴が開いている、障害物で隠れているなど、外装から読み取れない商品
3.Amazonに商品ページがあること
以上の要件を満たしている商品ならFBAラベル代行サービスを利用することができます。
同じ納品内で別々のコンディションが混在している場合
同じ納品内でコンディションが違う商品が複数混在していると、Amazonがどの商品がどのコンディションなのかを判別することができません。
そのため、コンディションがバラバラの場合でも一応利用は可能ですが、あとあと面倒なことになる可能性もあるので、利用は難しいかと思います。
この場合、どの商品にラベル貼り付けサービスを依頼するかをこちらで決めることができるので、
- Amazonにラベル貼りを依頼する商品
- 自分でラベルを貼る商品
という感じで分けることで、混在商品の問題は解決できます。
こういった事情があるため、ラベル代行サービスは中古品の利用にはやや不向きです。
基本的には新品の利用が多くなると思います。
商品に複数のバーコードがある商品の注意点
特に家電商品などで多いのですが、元箱にJANコード以外の他のバーコードがある場合があります。
↑↑
こんな感じですね。
海外製品だと多いイメージですが、国内製品でも複数のバーコードがある場合があります。
そして、このように複数のバーコードが存在していると、Amazon側がどれが納品用のバーコードなのか識別できずに受領してくれない場合があります。
もし、複数のバーコードがある商品の場合、JANコード以外のバーコードを(空白の)ラベルシールなどで隠してから、ラベル代行サービスを利用する必要があります。
大型商品だと、元箱の側面や裏面など、色々な部分にバーコードがある場合があるので、注意してください。
FBAラベル代行サービスの手数料
FBAラベル代行サービスの料金についてはこちらを参考にしてください。
↓↓
商品ラベル貼付サービスの手数料
商品サイズ区分 1商品あたりの商品ラベル貼付サービスの手数料 FBA小型軽量商品 10円 小型/標準サイズ 20円 大型 51円 上記の手数料には10%の消費税が含まれます
大型商品だとややお高いですが、小型・標準で1枚約20円でラベル貼りを代行してくれます。
自分でラベルシールを用意したときのコスト
細かい計算は省きますが、
- FBAラベルシール
- プリンター用インク
この2つでだいたい1枚あたり2~3円程度と覚えておけば良いでしょう。
そのため、
- 自分でラベルシールを貼り付ける ⇒ 1枚約2~3円
- Amazonにラベルシールを貼り付けてもらう ⇒ 1枚20円~51円
この17~49円を差額を負担する価値があるかどうかで、ラベル代行サービスを利用するかどうか決めると良いでしょう。
FBAラベル代行サービスの利用手順
いつも通りにFBA納品プランを作成すると、このような数量を入力する画面になります。
↓↓
ここで数量を入力すると、【ラベル貼付(出品者、またはAmazon)】という箇所がでてできます。
デフォルトだと、『出品者』になっていますが、これを『Amazon』に変更します。
以降は通常通りに納品作業を進めてください。
FBAラベル代行サービス依頼時の梱包方法
FBAラベル代行サービス依頼時の梱包についてですが、基本的には変わったことをする必要はありません。
いつも通り、商品にダメージが発生しないように注意して梱包するだけでOKです。
ただ、注意点として、バーコード部分が隠れてしまわないよう気を付けましょう。
例えば、
- 家電商品の元箱をプチプチで覆う
- 中古CDの帯をCDケースの中に入れる
などをしてしまうと、Amazon側でバーコードが読み取れず、受領拒否される可能性があります。
自分でラベルシールを貼る場合は、プチプチや帯をケースに入れるのは大丈夫なので、この辺は勘違いしやすいかも知れません。
基本的には納品商品のバーコード(JANコード)が外から見える状態であれば問題ありません。
【まとめ】FBAラベル代行サービスは利用したほうがいいのか?
さて、ここまででFBAラベル代行サービスについて、メリット・デメリットの解説、料金や手順についての解説をしました。
結局のところ、利用した方がいいのかどうかについてですが、正直、「ケースバイケース」です。
新品メインで、大量の商品を捌いていくスタイルの人は時間短縮・効率化に期待して、サービスを利用するのはアリだと思います。
逆に中古品メインの人や、少ない商品数の人はコスト的に自分で作業した方が良いかも知れません。
そのため、あなた自身の仕入れ量や仕入れスタイル、新品と中古品どちらを多く扱うのか?などを総合的に判断して決めるようにしましょう。
例えば、大量の新品商品を扱っていて、1個19円支払っても十分な利益が残るのであれば、時間短縮にもなるし、利用することによるメリットの方が大きくなる可能性は高いです。
逆に中古家電など、元箱(バーコード)がない商品をよく扱うのであれば、そもそもラベル代行サービスを利用するのは難しいので、自分で貼り付けをする、というケースもあると思います。
また、ラベル代行サービスを利用する商品としない商品を使い分けることもできるので、取り扱う商品によって使い分けるのもアリです。
その辺りも含めて、本記事を参考にして頂ければ幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。